ひとりよがり

無気力美大生を経て社会人となったデザイナーの独り言

情熱がない

私は情熱が分からない。 正しく言えば、それがどんなものかは理解できるが実感したことがほとんどない。 今までの情熱的な体験として、必死に取り組んだことと言えば中学受験くらいだろうか。 そのくらいの年齢の頃にはあったのかもしれない。 大学受験も努…

恐れるほど、それに近づいていく

何故作品が作れないのか何故作る気が起こらないのか何故作りたくないのかそれを突き詰めて考えることを回避してきた。漠然とした嫌悪感があることしか分からなかったからだ。私は天才ではない。凡人だ。教授はあくまで一学生でしかない私に天才的な作品を求…

五月病

気分が落ち込むと本当に何も出来なくて困る。布団で寝ながらインターネットをやるか、ぼーっと自己嫌悪的な考えを巡らせるかだ。そういった現実逃避は、現実をより過酷なものにし罪悪感で精神を蝕んでいくばかりである。 大学院に入学し気分を改めたつもりが…

デザイナーは末端の仕事なのか

思った通り継続は難しく間が空いてしまった。 文章を書くことは自分と向き合うことなので、落ち込んでいる時や現実逃避をしたい時には避けてしまいがちだ。 ◆ この二ヶ月間では卒業制作展、卒業式、入学式と大きなイベントが立て続けにあったせいかあっとい…

一方通行的な〝約束〟の呪縛

父から一方的に押し付けられ交わしてしまった約束の束縛感に疲れることがある。私の父は、親子間で約束を取り付けることがあるのだが、例えば進路テストの点数部屋の管理こういったことを「進路はこういう道へ行くと決めたことをパパと約束しなさい」という…

八つ当たりは構って欲しい気持ちの裏返し

私は時々自分の人生がいかに失敗であるかを親にぶつけてしまうことがあった。幼い頃のしつけが厳しすぎたからルールばかりを尊重する面白みのない人間になってしまっただとか、バイトをさせてもらえなかったから好きなものが自由に買えなかっただとか、教職…

美大生は、良い意味で他人に無関心である

入学前の私にとって、美大とは個性や多様性が認められる自由な場所だという認識があった。元々学校が苦手で、良くも悪くもあまり他人に関心がなかった私には、そういった環境がもし本当にあれば魅力的だと思っていた。自分は自由に行動したい。その代わり、…

美大という恵まれた環境にいながら、何故不幸なのか

自分の子どもが美大へ行きたいと言ったら、普通の親はどう思うだろう。美大なんて、学費は高いし、職に繋がるか分からないし、だいたい芸術なんて道楽でしょう。そう考える人は多いと思う。もし賛成してくれるとするならば、それは経済的に余裕がある芸術に…

就活に失敗した美大生、大学院へ行く

就活に失敗し、大学院へ行くことになった。内部進学かつ進学希望者数も少ないということで、かなり優遇された状態での試験だったと思う。デザイン系の学生で大学院へ行く人はかなり少ない。卒業後すぐに就職する人が大半である。学費が高いし、勉強より早く…

いい子でいるためには、自分など無いほうがいい

人によって態度を変える。これは誰しも日常的に行っていることだ。親、先生、友達、知らない人、それぞれに別の対応をするだろう。人間は様々な顔を持っている。◆とりわけ私は自我が薄いので、基本的に人に合わせた態度を取る。上に挙げたような、自分と相手…

離人症と共に生きている

およそ高校2年生くらいから、離人感というものを自覚するようになった。自分がここにいるという実感がない、テレビの画面を見ているような感じ、意識が薄くなるような感覚。当時は離人症という概念を知らなかったので、何となく現実感が薄いなぁと思いなが…

美大生であることに疲れ果てた

美大生なのに、何をするのも億劫で、興味が持てず、好きなものすら分からない、燻る日々を送っている。作品など作れない、作りたくもない状況で表現者として失格というところまで落ちてしまった。せめて別の方法として、文字を書くことも立派な自己表現だと…